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真紅の花嫁
第13章 山吹の恍惚
「ここからは二人きりだよ」
理解できずベッドの裸身を一瞥すると、亮は柔らかく微笑んだ。
「綾音はしばらく起きない。
口移しで睡眠薬を飲ませたから」
何が何だかわからない。
考えることを放棄して、ただ少年を見つめる。
深く透明な双眸に吸い込まれそうだ。
「はぁ、んっ」
乳房を鷲掴みにされた。
五本の長い指が豊かな肉に埋まり、白いふくらみが形を変える。
先端が手のひらにこすれて、甘酸っぱい快感に襲われた。
「真波さん、やっぱりズルイよ。
そんな顔しちゃって」
はっとして眼をそらせる。
(いったいどんな顔をしていたというの)