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真紅の花嫁
第13章 山吹の恍惚
激しい発作に見舞われる。
制御できない身体の動き。
ガクンガクンと両脚が暴れ、腰が何度も跳ねあがった。
絶頂の発作は一度ではなかった。
甘美な奔流が二度、三度と襲いかかる。
そのたびに、女の中心が妖しい収縮をくり返す。
(イクッ……またイッちゃう
……こ、こんなの、はじめて
……あ、桐原くんも)
胎内に男の脈動を感じた。
熱い樹液が注がれているのに、なぜか拒否の感情が湧かない。
(あ……あ……)
下腹部が弛緩し、何かが噴き出す。
温かい液体が、じょろじょろと内腿から床へと流れ落ちてゆく。
(わたし……
おもらし、してる……)
とんでもない粗相をしているというのに、現実感に乏しい。
ただ、亮が強く抱きしめてくれたのは、はっきりとわかった。
恍惚の中、真波はすーっと意識を失っていく。