この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
真紅の花嫁
第17章 瑠璃の闇
いつになく積極的な真波に、陽介が戸惑った声を上げる。
「真波さん、今日はどうしたの?」
「すごく、寂しかった
……ん、んん」
「む、むぅ」
男の口をふさぎ、再度、舌を絡める。
大胆な動きで、くちゅ、ぬちゅ、と音がたった。
やましさと愛しさ。相反する感情で胸が張り裂けそうだ。
その間も、指使いはとめなかった。
ゆるやかに上下さすと、ドクン、ドクン、という脈動が感じられた。
もっと感じて欲しくて、指先に力を込める。
そうしているのが罪の意識なのか愛情なのか、自分でもわからなくなる。
硬さを確かめるように強く握ると、お返しとばかりに、舌を強く吸われた。
たっぷりと唾液を与え、真波もまた吸い返した。
情熱を込めたキスのやり取りに、身体が熱くなってゆく。
「ごめん。ずっと忙しくて」
「ううん、いいの」
首を振って、陽介の胸に相貌を埋めた。
「そのかわり……
今日は、いっぱいして」