この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
真紅の花嫁
第17章 瑠璃の闇
しかし、亮が実際に口にしたのは、思ってもみないことだった。
「真波さん、ずーっとオナニーしてないよね。
それって、ぼくの言いつけ守ってるんでしょ」
「え?
……ち、ちがうの
……それは、あの……」
急に泣きそうになった。
そんなことを弁明している自分が不思議だった。
「したいなら、すればよかったのに」
はっと現実に戻る。
そうだ。少年に言われたからするんじゃない。
せめて陽介に気持ちよくなってもらいたかった。
男性器官に眼をやりながら、意識はカメラに向けて、真波は剛直をゆっくりと頬張っていった。
(……ああ、ゆるして)
何をやってるんだろうと思う。
脅されてもいないのに、二人の愛を冒涜するような盗撮をしている自分が信じられない。