この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
真紅の花嫁
第19章 真紅の花嫁
「真波は一生、ぼくの貸し出し奴隷。
こいつとセックスするたびに、ぼくを思い浮かべること。
ぼくの前で、ぼくに見られているつもりで、いっぱい、いやらしいことをやるんだよ。
できるよね」
「――はい」
もう一度うなずいた。
亮のものでありながら、陽介と偽りの生活を送る。
優しく真面目な夫、真波を心から愛してくれる夫に抱かれながら、別の男性を慕い続ける裏切りの人生。
自らの運命に眩暈がした。
(これが――――亮の復讐?)
わからなかった。
わからなかったが、身体じゅうが熱くなる。
陽介に抱かれて、自分は激しく燃えるだろう。
毎回、淫らにイキまくるだろう。
でもそれは、亮の視線があるからだ。
愛する男の命令で、別の男に抱かれているからだ。