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真紅の花嫁
第6章 蜜色の警告

「確かめてみようか」

   ピリリリ――
ストッキングが破れる音が、夜の空気を切り裂いた。


(……だめ……だめ……)

頭の中で、誰かが空しく連呼している。


直接、ショーツをまさぐられた。

くくく、という馬鹿にしたような含み笑い。

「何これ。ぐッちょぐちょ」

少年の言葉が胸に突き刺さる。


わかっていた。
下着が肌に当たる感触で、自分のそこがどうなっているのか、充分すぎるほど理解していた。


ソフトタッチの愛撫が、一定のリズムで執拗に繰り返された。
薄布を通して繊細な部分を刺激される焦れったさに、肉体がどんどん反応してゆく。


熱い蜜が、とろっ、とこぼれるのを意識した。

心臓が縮み上がるのと反比例して、身体じゅうが燃えそうになる。


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