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Q 強制受精で生まれる私
第10章 4.0度目
「きゃあぁっ!! 誰か、誰か助けっ!!」

 突如入り込んできた不審者を追い出そうと大声で助けを求めるも、すぐに肉厚のある唇で口ごと封じ込められてしまう。後頭部を鷲掴みした上に舌をいやらしく滑り込ませ、蛇の様に私の舌に巻き付いてくる。土の香りをまとった独特の臭みのあるぬめりをふんだんに含んだ体で巻き取られた私の舌は、そのまま愛の巣に持ち帰らんとばかりに先生の口内まで引っ張られていく。

「んんー!! うむぅんー!!」

 成す術なくお持ち帰りされた私は蒸せかえる発情ガス室の中で舌を徹底的になぶられる。味蕾ひとつ余すことなく雄の唾液で掃除されていき、何とも形容しがたい味の吐息が噴きつけられ、気持ちいいという味として脳を刺激する。おまけに猫の様なざらりとした舌先で裏側まで舐めてきて、自分ひとりでは到底味わうことができない未知の感覚に襲われる。吐き気とぞわぞわする嫌悪感がごちゃ混ぜになり、成すがままに味覚を凌辱されてしまう。

「んっ。ぷあっ…そんな大きな声で奇声あげたら、近所迷惑ですよ。もっとも今は昼間ですし、誰もいませんが。駐車場に車一台もありませんでしたし。」

「へぁ…んんっ!! はぁ。いや…いやぁ。」

 魂ごと骨抜きにされた私はろくに抵抗することもできず、拒絶の言葉をぼやきながら膝から崩れ落ちてしまう。私を犯すという強い意志を持ったエクトプラズムを飲まされた私は、呼吸をするのが精一杯でピクリとも脚が動かせない。先生はその弱々しい雌の姿を好機と見たのか、玄関だというのに私を固いフローリングの床に押し倒して俯せにしようとしてくる。私をバックでハメる気だ。
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