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Q 強制受精で生まれる私
第13章 5.0度目
「おいおいおい。まさかこんなオンボロホテルでやろうって言うのか?」

「仕方ないでしょ、ここ以外良く知らないんだもん。他の所は学生のお財布事情じゃ厳しいのよ。そんなに嫌ならあんた達で好きなとこ探せばいいじゃない。当然、ホ別にしなきゃ帰るから!!」

 クズ男達に同情する訳じゃないけど、さすがに私も溜め息が漏れてしまう。中がどうなっているか知らないけど、いつの時代だと思わせるような古めかしい外観と看板が出ている時点でお察しだ。最近の娘はコスパさえ良ければ何でもいいのか、とまたもやオバサンっぽいことを考えてしまう。この娘よりは若くはないけど、そこまで歳は離れてはいない…はずだ。

「…チッ。もういい、入るぞ。久しぶりの上玉だと思ってたが貧乏臭いガキに生意気な女。とんだハズレを引いたもんだ。」

 何か言い返してやりたい衝動に駆られるも、これからのことをおもんぱかって堪える。私は別にいいとして、この娘が酷い目に合うかもしれない。正直どうなろうと構わないけど、今の私には余計な騒ぎにされて付き合える程の気力はない。

 目的を果たしたらさっさと出よう。こんな所。

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