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Q 強制受精で生まれる私
第13章 5.0度目
「おらおらぁ!! どうした、ショックで声も出なくなっちまったかぁ!? 緩過ぎるぞもっと中絞めろ!!」

 電源を抜かれては起動を繰り返して明滅するモニターの様に、映像が浮かんでは途切れる思考で私は、膣内をほじくるブラシを思い浮かべる。真っ黒に染められた雌征服器。生の方が男としては気持ちいいはずなのに、何故あんな余計な手間を加えたのだろう?

 バチュバチュと何度も突かれている内に、私はある結論に至る。目の前の性行為のせいですっかり忘れていたけど、今の私はとうに壊された脱け殻そのものだ。もはや死んでいるに等しい私は、死体としてあるべき形をとろうと動いて今に至った。それだけのことなんだ。

 そう考えたら全てのことに納得がいった。
 名も知らぬ男と今こうしているのだって、生死を彷徨ったあの時に戻れるかもしれないと思ったからで。
 男が肉竿を黒に染めたのも、死体と会うために喪服を着ただけのことで。
 何ひとつ気持ちよくなれないのも、死んでいる人間はそもそも心なんか動かない訳で…

 ある種の悟りの境地に至った私は、その後何度激しくピストンされようと何も感じることがなくなった。さっきまで感じていた気持ち悪さも嘘のように消え去り、ただ膣内のひだを捲られては戻されるだけの感覚しか感じられなくなった。二人分の汗と汁で湿った優しくない揺りかごに、ただひたすら揺らされる時間だけが過ぎていく。

 男の方も全然気持ちよくないのか、さっきから長い間腰を単調に振り続けている。一向に収まる気配がない突き上げから、あぁ私じゃ全然イケないんだなと可哀想に思えてくる。でもそれも仕方のないことだろう。死体に性的感情を抱き、セックスの末に絶頂に達することができる人間はこの世にほとんどいないだろう。

「…もういい。やめだやめだ。萎えんだよこのマグロ女が。つまんねぇ時間過ごさせやがって。金返しやがれ。」

 結局男はそう吐き捨てると私をベッドに突き飛ばし、その慣性で微妙に萎みかけた肉棒を抜く。卑猥な水音も響き渡ることなく抜かれた私は、ベッドにうずくまることもなく、溜め息をつきながらシャワー室に姿を消す男の影を見つめる。軽く汗を流すだけで数分もしない内に出てきた男は、親指を後ろの方に突き出して私に入るように促す。私も言われるがままにシャワー軽く浴び、それぞれの身支度を整える。
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