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Q 強制受精で生まれる私
第8章 3.0度目
 バチンッと衝撃が身体中を走る。

「いたっ!!」

 間隔を開けて、もう一度バチンッと電流が走る。

「あんっ!!」

 痛い。お尻が冷たい空気に触れてヒリヒリする。先生は何故か私のヒップをひっぱたいてくる。何も悪いことなんかしていないのに、起きないから怒ったのだろうか。

「あ、お目覚めですか。まさかまた記憶無くしたとか言いませんよね? 分かります? 私のこと。」

「…せんせぇ。何で、こんなこと…ひゃうっ!!」

 またもパァンと尻に平手打ちされる。甲高い打撃音と余韻が残る痛みに何故か喘ぎ声が漏れる。いきなりの暴力行為に走る先生の顔は、いつもの爽やかさは息を潜め、恍惚な雄の顔をしていた。

「今日は送迎はしませんから、起きてくれないと困ります。とはいえこの腰の砕きようでは立つのもままならないでしょう。激しい運動の後にはクールダウンが必要ですから、お手伝いさせて頂きます。」

 ペンッとスナップを効かせた平手で叩かれ、ジンジンと叩かれた跡が悲鳴をあげる。なのに私が漏らすのは、体に反して艶やかな黄色い声だった。バスケットボールの様にパチン、パチンとダンクされているのに、先の拷問で頭がイカれてしまったのか、先生の鞭を快楽として受け取ってしまう。

「きゃん!! いたっ、痛いって!! あぁんっ!!」

「…遠慮することはありません。全て身を任せていいんですよ?」

 何度目かの理不尽なお仕置きを受ける内に、突如キュッと腰回りが弛緩する。あぁと小さな声を震わせて、意志とは無関係に太腿を激しく震わす。眉間に刃物を突き刺されたタコみたいに、ビクビクと痙攣が長く続き、すぅっと力が抜けて身体が冷えていく。
 
 …イッちゃったんだ。私。お尻叩かれただけで。
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