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Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第5章 ♠RoundⅢ(淫夢)♠
とはいえ、別に初夜―処女を失ったわけではないから、身体がきついということはない。それでも、久しぶりに男を受け容れた身体はやはり、下半身に鈍い痛みはかすかだけれど残っていた。
が、身体はだるくても、心は妙に弾んでいる。我ながら現金なものだと紗英子は思う。
それでも、頬がひとりでにしまりなく緩んでしまうのは、やはり、満たされた妻の余裕というものだろうか。
子どものできないセックスなど、何の意味もないものだと思っていたのに、やはり、好きな男とのセックスというのは、そのような理由づけなど越えた極上のものなのだろうか。
まだ余熱があるとはいえ、真冬の早朝はかなり冷える。裸のままの紗英子は小さなくしゃみをし、慌ててベッドに戻った。ほどなくヒーターがつけば、冷え切った空気も直に暖められる。
が、身体はだるくても、心は妙に弾んでいる。我ながら現金なものだと紗英子は思う。
それでも、頬がひとりでにしまりなく緩んでしまうのは、やはり、満たされた妻の余裕というものだろうか。
子どものできないセックスなど、何の意味もないものだと思っていたのに、やはり、好きな男とのセックスというのは、そのような理由づけなど越えた極上のものなのだろうか。
まだ余熱があるとはいえ、真冬の早朝はかなり冷える。裸のままの紗英子は小さなくしゃみをし、慌ててベッドに戻った。ほどなくヒーターがつけば、冷え切った空気も直に暖められる。