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Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第5章 ♠RoundⅢ(淫夢)♠
その箱は直輝の書斎ではなく、いつも居間の液晶テレビが据え付けてある台の下の棚に置かれていた。直輝個人のものなので、紗英子が無断で触れたことはない。
見た目は裁縫箱くらいの大きさで、木製の温もりの感じられる仕様だ。蓋にはアイボリーで〝WOODY TIME〟とプリントされている。あまり飾り気はないが、宝石箱か、小物入れといった感じだ。
直輝は箱の蓋を開いたままの状態で、紗英子に指し示した。
「見てごらん」
「凄いわ」
紗英子は思わず歓声を上げた。
上蓋が開いた箱の中は紅のビロード張りで、中には数え切れないほどの腕時計が並んでいた。
「どうだ、なかなかだろ」
得意げに言う様子は、中学生どころか小学生の男の子が宝物を披露するようである。
見た目は裁縫箱くらいの大きさで、木製の温もりの感じられる仕様だ。蓋にはアイボリーで〝WOODY TIME〟とプリントされている。あまり飾り気はないが、宝石箱か、小物入れといった感じだ。
直輝は箱の蓋を開いたままの状態で、紗英子に指し示した。
「見てごらん」
「凄いわ」
紗英子は思わず歓声を上げた。
上蓋が開いた箱の中は紅のビロード張りで、中には数え切れないほどの腕時計が並んでいた。
「どうだ、なかなかだろ」
得意げに言う様子は、中学生どころか小学生の男の子が宝物を披露するようである。