この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第5章 ♠RoundⅢ(淫夢)♠ 
 むろん、はるか昔に有喜菜には見せた大切なものを紗英子にはずっと見せなかったことは、実は重大な意味を持つとは理解している。が、ここで騒ぎ立てれば、直輝の心が自分から離れていくのは判っていた。
 だから、今は我慢する。
 私は直輝の妻。たとえ彼が大切なコレクションを有喜菜にだけは見せたとしても、彼が人生の伴侶として選んだのは、この私なのだ。有喜菜なんかに、彼の心は渡さない。
 立場的には、有喜菜よりも自分の方がはるかに優位なのだから、こんなことくらいで動揺する必要はさらさらない。子ども同士の他愛ない出来事だと笑い飛ばして、毅然としていれば良いのだ。
「別に深い意味があって、お前に見せなかったわけじゃないんだ」
 弁解のように言う直輝に向かって、紗英子は笑顔で首を振る。
「良いの、今、直輝さんが見せてくれたから、私はそれで十分」
/435ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ