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Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第6章 ♠RoundⅣ(踏み出した瞬間)♠
そうはいっても、直輝はまだ三十五歳だ。定年を迎えるまでにはかなりの年月がある。土日以外、彼は仕事で殆ど家にいないから、夫婦の趣味だけでなく、紗英子自身もまた何か夢中になれるものを見つけた方が良い。
時間はたっぷりとあるのだ。焦らず、探してゆこう。そんな風に自然に考えられるようになったのは、やはり、昨夜の直輝との満ち足りた一夜のお陰だろうか。
昨夜、直輝はここで紗英子を求めてきた。骨太の手が紗英子のセーターをたくし上げ、荒々しく乳房を鷲掴みにし―。夫の口に胸の突起を吸われたときの感触を思い出し、乳房が重くなった。触れられてもいないのに、想像しただけで、突起がツンと立ち、ブラジャーに当たるのが判った。昨夜、一晩中、直輝に抱かれていた身体の芯は、まだかすかに欲望が燠火のようにくすぶっている。
ブラに先端が当たっただけで、切ない吐息が洩れてしまうのもそのせいだ。
時間はたっぷりとあるのだ。焦らず、探してゆこう。そんな風に自然に考えられるようになったのは、やはり、昨夜の直輝との満ち足りた一夜のお陰だろうか。
昨夜、直輝はここで紗英子を求めてきた。骨太の手が紗英子のセーターをたくし上げ、荒々しく乳房を鷲掴みにし―。夫の口に胸の突起を吸われたときの感触を思い出し、乳房が重くなった。触れられてもいないのに、想像しただけで、突起がツンと立ち、ブラジャーに当たるのが判った。昨夜、一晩中、直輝に抱かれていた身体の芯は、まだかすかに欲望が燠火のようにくすぶっている。
ブラに先端が当たっただけで、切ない吐息が洩れてしまうのもそのせいだ。