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Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第9章 ♦RoundⅥ(天使の舞い降りた日)♦
この後、有喜菜は内診室でエコー(超音波)診断を受けた。まだ早期なので、膣の方から子宮を映して子宮の状態を見るのである。
しばらく後、医師が手のひらにおさまるほどの大きさのエコー写真を持って戻ってきた。
「まだ早い時期ですから、赤ちゃんの姿は見えません。これはごく普通のことだから、心配はないんですよ」
エコー写真は紗英子も撮ったことがあるので馴染みはある。モノクロで子宮の内部が映っているのだ。医師は写真を指し示しながら説明してくれた。
「白っぽく映っているのは、子宮内膜が厚くなっていることを示します。どういうことかというと、妊娠が続いている可能性が高いといえます。恐らく、その辺りに受精卵が着床したのでしょう。順調な経過を辿れば、ここにもうじき、赤ちゃんの姿が見えてくるはずです」
しばらく後、医師が手のひらにおさまるほどの大きさのエコー写真を持って戻ってきた。
「まだ早い時期ですから、赤ちゃんの姿は見えません。これはごく普通のことだから、心配はないんですよ」
エコー写真は紗英子も撮ったことがあるので馴染みはある。モノクロで子宮の内部が映っているのだ。医師は写真を指し示しながら説明してくれた。
「白っぽく映っているのは、子宮内膜が厚くなっていることを示します。どういうことかというと、妊娠が続いている可能性が高いといえます。恐らく、その辺りに受精卵が着床したのでしょう。順調な経過を辿れば、ここにもうじき、赤ちゃんの姿が見えてくるはずです」