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Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第10章 ♦RoundⅦ(再会)♦
 全体的に見ればおとなしめのデザインのはずなのに、ハッとしてしまったのは、裾に大きなスリットが入り、隙間からほの暗い室内でも眩しいほど白い、すんなりとした美脚が覗いていたからだ。
 後ろ姿しか見えないが、髪は艶やかに背中まで流れている。まるで今日の空を覆っているような見事な漆黒だ。
 あんな良い女が、こんな店にいるなんて、こいつは滅多にお目にかかれないな。
 と、マスターが聞けば気を悪くするに違いない科白を心で囁き、カウンターに近づいた。
「よう、来たな」
 先にめざとく気づいたマスターが笑顔で手を振る。いつもながら、糊のきいた白いシャツに黒と赤のギンガムチェックのベストと赤の蝶ネクタイ。伊達男(ダンディー)という言葉は、このマスターのためにあるのではないかと思うほど似合っている。
 今は若い連中は男も女もそれなりに装うことを知っているから、皆、町を歩く若者は見劣りはしない。タレントやモデルではなくても、それなりに綺麗な若者はたくさんいる。
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