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Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第10章 ♦RoundⅦ(再会)♦
 でも、幾らオシャレをして上辺だけを取り繕ってみても、こういう燻し銀のような魅力や輝きは、若者にはけして出せない味だ。マスターの端正な面には若い頃はさぞかし男前だっただろうと思わせる名残は十分に残っている。
 上辺だけでなく、長年の人生で重ねてきたものが内側から滲み出ていて、彼の豊かな年輪を感じさせる雰囲気がまたマスターをより魅力的に見せているのだった。
「こんばんは」
 会社では既に営業課長の肩書きを与えられ、若い部下からは一目置かれている。が、この店に来ると、父親ほど歳の違うマスターには礼を尽くすのはいつものことだ。
「ところで、良い女ですね」
 流石に聞こえては罰が悪いので、小声で囁くと、マスターは小さく肩を竦めた。
「よく言うよ。矢代君の待ち人だろう」
 え、と、直輝は愕いて振り返った。
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