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Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第10章 ♦RoundⅦ(再会)♦
直輝は初めて感慨に囚われて、有喜菜のまだ全く膨らんでいない腹部を見た。本当に話が嘘ではないかと思いたくなるほど、有喜菜の腹は平坦に見える。
「本当に妊娠してるのか? まだ、全然大きくないぞ?」
有喜菜が笑った。
「まだ三ヶ月なのよ、そんなに大きくなるはずがないでしょう。でも、最近、ちょっとだけお腹が出てきたかなっていう自覚はあるのよ」
「ほ、本当か?」
思わず手が伸び、有喜菜のドレス越しに触れていた。
「あ、ごめん」
直輝は紅くなって、まるで火傷したかのように手を引っこめる。有喜菜が笑いながら言った。
「良いのよ。良かったら、触ってみて」
有喜菜当人の許可を得て、直輝はそろそろと再び手を伸ばした。今度はゆっくりとドレス越しの腹を撫でてみる。確かに、よくよく気をつけなければ判らないほどであるが、ふっくらと盛り上がりかけている。
「本当に妊娠してるのか? まだ、全然大きくないぞ?」
有喜菜が笑った。
「まだ三ヶ月なのよ、そんなに大きくなるはずがないでしょう。でも、最近、ちょっとだけお腹が出てきたかなっていう自覚はあるのよ」
「ほ、本当か?」
思わず手が伸び、有喜菜のドレス越しに触れていた。
「あ、ごめん」
直輝は紅くなって、まるで火傷したかのように手を引っこめる。有喜菜が笑いながら言った。
「良いのよ。良かったら、触ってみて」
有喜菜当人の許可を得て、直輝はそろそろと再び手を伸ばした。今度はゆっくりとドレス越しの腹を撫でてみる。確かに、よくよく気をつけなければ判らないほどであるが、ふっくらと盛り上がりかけている。