この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第11章 ♦RoundⅧ(溺れる身体、心~罠~)♦

「やだ、直輝って、こういう趣味があったの?」
身を起こした有喜菜が涙ぐんで睨むのに、直輝は声を立てて笑う。
「まさか。でも、一度、やってみたかったんだよ。まずいな、これは病みつきになりそうだ」
などと平然とうそぶいている。
「くすぐられて我慢できないなんて、まるで子どもみたいじゃないか」
「酷いわ」
本当に涙が出てきて、プイとそっぽを向くと、直輝が機嫌を取るように有喜菜を後ろからそっと抱きしめる。
「でも、身体は十分すぎるくらい大人だよ」
「直輝の意地悪」
有喜菜は拗ねた口調で言い、また横を向く。
そこでハッと我に返った。
「ちょっと待って」
服を脱がされたものの、首にはネックレスを掛けたままだったのを思い出したのだ。今日は少しドレッシーなワンピースだったので、ネックレスもジルコニアがシルバーチェーンにたくさんついた煌びやかなタイプのものを選んだ。チェーンに小さな滴型のジルコニアが無数に付いているので、見た目はきらきらと光って、まるで露の滴を身に纏っているようである。
身を起こした有喜菜が涙ぐんで睨むのに、直輝は声を立てて笑う。
「まさか。でも、一度、やってみたかったんだよ。まずいな、これは病みつきになりそうだ」
などと平然とうそぶいている。
「くすぐられて我慢できないなんて、まるで子どもみたいじゃないか」
「酷いわ」
本当に涙が出てきて、プイとそっぽを向くと、直輝が機嫌を取るように有喜菜を後ろからそっと抱きしめる。
「でも、身体は十分すぎるくらい大人だよ」
「直輝の意地悪」
有喜菜は拗ねた口調で言い、また横を向く。
そこでハッと我に返った。
「ちょっと待って」
服を脱がされたものの、首にはネックレスを掛けたままだったのを思い出したのだ。今日は少しドレッシーなワンピースだったので、ネックレスもジルコニアがシルバーチェーンにたくさんついた煌びやかなタイプのものを選んだ。チェーンに小さな滴型のジルコニアが無数に付いているので、見た目はきらきらと光って、まるで露の滴を身に纏っているようである。

