この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第11章 ♦RoundⅧ(溺れる身体、心~罠~)♦
 冗談めかして微笑みかけ、逆に、かつて見たことがないほど真摯なまなざしを向けられた。
「なら、遅くはないのか? 俺たちはまだ、あの瞬間―二十三年前に戻って、やり直せるのか?」
 今度は有喜菜が沈黙する番だった。
「それは、あなた次第よ」
 口にはしなかったが、〝紗英を棄てられるの?〟という言葉を飲み込む。
 直輝が昔を懐かしむ口調で言った。
「あの頃、俺は本当に君に惚れていた」
 今、初めて耳にする心情の吐露に、有喜菜は問い返さずにはいられなかった。
「何で、紗英の告白を受け容れたの?」
「それは―」
 直輝は少し逡巡を見せ、思い切ったようにひと息に言う。
「紗英子から、君には別に想う男がいると聞かされたからだ」
/435ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ