この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第4章 ♠RoundⅡ(哀しみという名の現実)♠
「大丈夫か?」
 直輝が咄嗟に抱き止めてくれなければ、そのまま転倒していただろう。
「どうしたんだ、灯りもつけずに」
 直輝の眼が気遣わしげに紗英子を見ている。ふいに、紗英子の中を烈しい感情が突き抜けた。
「ねえ、どうして天の神さまは私たちに赤ちゃんを与えてくれなかったのかな」
「お前―、まだ、そのことを考えてたのか?」
 直輝にその時、悪気があったとは思えない。しかし、紗英子はどうしても引っかからずにはいられなかった。
「まだ、ですって? 当たり前でしょ。直輝さんの中ではもうとっくに終わったことなんでしょうけど、私はまだ終わったわけじゃないのよ」
「諦め切れない気持ちは判るが―」
「諦める?」
 その何気ないひと言は紗英子の心を真っすぐに射貫いた。
/435ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ