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Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第5章 ♠RoundⅢ(淫夢)♠
何で、あんな夢を見たのかしら。
昨夜、夫が久しぶりにセックスしようなどと言ったからだろうか。しかし、子どもも授からないと判った今、自分にそんな願望があるとも思えなかったのに。
紗英子はまた知らない間に、眉根を寄せてていた。と、下腹部をつうーっと何かがつたい落ちてゆくのが判った。
な、なに?
慌ててトイレに駆け込むと、パジャマのズボンを降ろす。紗英子はそこで烈しい衝撃を受けた。
ショーツがしっとりと濡れていたのだ。
馬鹿な、そんなことがあるはずがない。幾度も否定しようしたけれど、眼の前に動かぬ証がある以上、認めないわけにはゆかない。
ショーツのクロッチ部分には、小さな滲みが幾つもできていた。
濡れて―いる?
紗英子は愕然として、その淫らでおぞましい証を見つめた。別に子宮が亡くなったからといって、完全に女でなくなったわけではない。医師の言ったとおり、まだ卵巣は二つとも正常に働いているわけだから、女性ホルモンは出ているのだ。
昨夜、夫が久しぶりにセックスしようなどと言ったからだろうか。しかし、子どもも授からないと判った今、自分にそんな願望があるとも思えなかったのに。
紗英子はまた知らない間に、眉根を寄せてていた。と、下腹部をつうーっと何かがつたい落ちてゆくのが判った。
な、なに?
慌ててトイレに駆け込むと、パジャマのズボンを降ろす。紗英子はそこで烈しい衝撃を受けた。
ショーツがしっとりと濡れていたのだ。
馬鹿な、そんなことがあるはずがない。幾度も否定しようしたけれど、眼の前に動かぬ証がある以上、認めないわけにはゆかない。
ショーツのクロッチ部分には、小さな滲みが幾つもできていた。
濡れて―いる?
紗英子は愕然として、その淫らでおぞましい証を見つめた。別に子宮が亡くなったからといって、完全に女でなくなったわけではない。医師の言ったとおり、まだ卵巣は二つとも正常に働いているわけだから、女性ホルモンは出ているのだ。