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100万本の赤い薔薇
第5章 再会
3人でご飯を食べながら、翌日からの学校の事を訊いた。

制服はある。
指定のワイシャツ、ジャージや体操着は購買で買える。
教科書やノートは教室のロッカーに置きっ放しだと言うので、
問題はなさそうだ。


そして拓人は本当に鶏の唐揚げが好きらしくて、
ご飯も物凄い勢いでおかわりする。
明日のお弁当の分、またご飯を炊くことになりそうだった。


親権の変更をしないと、
強硬的な手段を取られるかもしれないと考え、
明日、弁護士に相談することにした。
場合に依っては拓人も同行になるだろう。

真人は出張で不在だが、離婚の時にお世話になったお父様がまだ現役の事務所だから、とにかく行ってみようと思った。


食後に結依がマシンでコーヒーを淹れてくれた。
ミルクたっぷりのカフェオレ。
蜂蜜も入れて甘くしたものを、のんびり3人で飲んだ。


茉莉子は拓人の部屋に、
サックスブルーのシーツと枕カバーをセットして、
ブランケットを置いた。

「何もないから、明日お買い物に行かないとね」と呟いた。


リビングに戻ると、

「モカちゃんのお散歩に行ってくるわね」と茉莉子が言うと、
結依と拓人もついて行くと言う。

「じゃあね、拓人さん、学生証持ってくれる?
ついでに定期券、買いに行きましょう」
と言うとトートバッグにお財布を入れた。

リードを結依が持ってモカを抱き上げる。

3人でJRの駅まで歩いて、拓人の定期券を買って、
更に幾らかをチャージした。

使い方も教えるついでに、
結依の定期券にもチャージした。

帰りにコンビニに寄って、
Tシャツとトランクスを買った。

「これで、シャワーした後のお着替え確保できたわね」と笑った。


帰宅すると、結依がモカの脚を洗ってタオルで拭くのを、
拓人は珍しそうに見ていた。


「拓人さん、明日私、弁護士さんの処に行ってきます」

「だったら、僕も一緒に行きたい」
と言うので、

「学校は?」
と訊くと、

「早くはっきりさせたいから」とキッパリ言うので、

「じゃあ、一緒に行きましょう」と言った。


そして、真人に電話を掛けた。
あちらの時間ではまだ始業前だと計算してのことだった。


「あ、まこちゃん?
あのね、拓人さんがうちに来てくれたの。
それで明日、おじさまの事務所に行きます」と報告して、
ホッと溜息をついた。
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