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100万本の赤い薔薇
第6章 嵐の夜
「拓人はどう思う?」と長谷川が訊いた。

「僕も今すぐは嫌だな。
倒れたお母様を抱き上げることも出来なくて、
すごく悔しかったんだ。
だから…」

「何それ?
お父さんに対抗してるの?
いいじゃん。
私たち、子供なんだよ。
敵わない処があっても良いし、
甘えても良いんだよ。
私は近くに居て、
茉莉子さんみたいな女性になりたいよ。
お料理とかも教えて欲しいし。
拓人くんは、あんまりお父さんのことは見習わない方が良いかもしれないな。
ほら、仕事ばっかりだし、
茉莉子さんにデレデレしてるしね。
でも、拓人くんなりに、茉莉子さんを護れるようになれば良いじゃん」


結依に促されて、
茉莉子は長谷川の左手首にブレスレットを嵌めてネジを止めた。


「チューとか、しても良いけど、
拓人くんの前ではダメだよ。
お子ちゃまだからね」

「1歳しか違わないくせに!」と拓人が膨れる。

「ほら、そういう処がお子ちゃまなんだってば」と笑われる。


「じゃあね、みんなでここに住んだらどうかしら?
私の作業部屋を片付けたら結依ちゃんのお部屋に出来るし」

「別に片付けなくても、すごく気に入ってるから、
そのまま使わせて貰えると嬉しいな」

「下は仕事部屋にすれば良いし、
亮太さん、平日で遅くて気になるなら、
下で寝ても良いし」

「えっ?俺だけ下なの?」

「亮太さんが、お仕事で遅い時って言ってるの!」

「帰り遅くても、みんなと一緒が良いな」

「別に良いけどさ。
お母様とイチャイチャする時は、遠慮して下に行けよな」と、
拓人がぶっきらぼうに言った。

「まぁ!」と、茉莉子が赤くなる。


「でもさ、やっぱいきなり『お父さん』とかは呼べないよ」

「私も、『茉莉子さん』の方が呼びやすいかな?」

「呼び方なんてどうでも良いじゃない。
仲良く暮らせて、
お互いに思うことは言い合って、
でも、お互いに尊重しあえたら、
とても幸せだわ!」
と言った。


「今日は金曜日だし、
明日、お荷物運んだり、少し模様替えしましょうか?
今夜は…一緒にみんなで、ここで寝ましょう!」と楽しそうに言った。
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