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100万本の赤い薔薇
第10章 華燭の祭典
桜の咲く頃に!
と言うのを合言葉にして、
長谷川、結依、拓人、そして佐々木は密かに準備をしていた。

それと同時に、部屋のリフォームも始めていた。
茉莉子の部屋は充分に広かったが、隣室が空いたので購入して繋げて使えるようにということになった。

3階はどうしようかと言っていたら、
佐々木がそこに住みたいと言ってきた。

仕事をするのに最高のアクセスだというので、
荷物を整理して引き渡しも完了した。
使えそうな家電は残したので、
長谷川としても家電の処分をせずに済んで、
佐々木にしても新たに買い足すものも少なく済んで、
不自由なく生活して出来た。


というわけで、茉莉子に秘密の作戦会議は、
佐々木の部屋ですることも多かった。

更に、長谷川にもサプライズしたいと、
結依、拓人、佐々木の3人で会議をすることもあった。


「まこちゃん、ちゃんと掃除してよ。
埃だらけだよ」と、結依に言われるのもいつものことだった。



茉莉子は仕事を続けてはいたが、
父親のような気持ちの社長が思いがけず心配症なので、
少々閉口しながらも有り難く思っていた。

引き継ぎをした上で林に第一秘書の座を譲り、
産休育休後は、役員として別の仕事をということになっていた。


少しずつ茉莉子のお腹がふっくらしてきたが、
茉莉子の美しさは変わらなかった。


結依は茉莉子に料理を習って、
レパートリーが少しずつ増えてきた。


拓人は、「オトコの料理」と称して長谷川や佐々木が作る、
フライパンでガシガシ野菜や肉を炒めたり、
ホイルに野菜や海鮮の素材をぶち込んで包んで蒸し焼きにするような料理を教えて貰っていた。

「暖かくなったら、ベランダでバーベキューしような。
火起こしと料理は男の仕事だからな」と、
長谷川と佐々木は張り切って言っていた。


拓人が料理当番の時は、
無骨な大皿にガツンと一品料理が出ることが多かったが、
茉莉子にとってはそれはそれで新鮮で、喜んでいた。

そこにちゃっかり佐々木も混ざることもあった。



秘密の作戦会議で、招待客のリストアップは完了していた。
会場は、外も素敵だけど、天気に左右されることや、
足元が悪くて茉莉子が転んだりしないかを考えて、
料理が美味しくて演奏が出来る処に決めた。


あとは、当日を待つばかりだった。

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