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100万本の赤い薔薇
第4章 新たな関係と思惑
翌朝いつもの時間に目が覚めた。
温かい腕に守られるように包まれていると穏やかで落ち着いた気持ちでいることに茉莉子は気付いた。
初めて異性と同じベッドで朝を迎えて、
彼に対して恐れも不安も嫌悪感も覚えないことにも少なからず驚いた。
モカが既に起きていて、
ベッドに登ろうとしているので、
そっと身体を起こそうとすると、
長谷川が無意識のうちに茉莉子の身体を抱き締めて脚を絡めてきた。
体温を感じながら、
長谷川の顔をじっと見つめてから、
そっと頬にキスをしてみると、
長谷川は目を開けて、
更に茉莉子を抱き締めながら唇にキスを返した。
「ずっと、こうしていたいな」
「でも、モカちゃんのお散歩の時間なの」
と笑いながら答えると、
ベッドの下で会話を聞いていたかのように、
モカがクンクンと鳴き出した。
「モカちゃんが俺の恋敵なのか」
と言いながら長谷川は半身を起こしながらTシャツを探す。
茉莉子はパジャマを羽織ると、
恥ずかしそうに下着とズボンを手にしてバスルームに向かう。
長谷川もTシャツとスウェットパンツなどを拾って追いかけると、
「まだ、傷が開いてるだろうから、
洗えないだろ。
手伝うよ」と言うので、
茉莉子は顔を赤らめて、
「大丈夫ですから」
と首を振った。
茉莉子より早く、給湯ボタンを押すと、
「お湯が張られるまでコーヒー飲みたいな」
と言うので、
茉莉子はパジャマのズボンを履こうとすると、
「そのままが、可愛い!」
と言って、抱きすくめるので、
余計に恥ずかしくなる。
「お願い!」
「じゃあ、パジャマのズボン許可するから、
後でシャンプーとか、手伝わせてね」と、
全く論理的ではないことを言いながら言いくるめようとするので、
茉莉子は笑ってしまった。
バルミューダのトースターでパンを焼きながら、
ハムエッグとサラダをお皿に盛る。
前日に作っておいたポテトサラダも添えて、
コーヒーを入れた。
手の傷を心配して、
長谷川が皿を運んでくれて、
静かな日曜の朝を過ごした。
食後には、長谷川が皿を片付けてくれていたので、
「お先に」と言ってバスルームに入った。
まさか、入ってこないわよね?
と思っていると、
バスルームの灯りが消える代わりに、
前夜食卓を飾っていたキャンドルを持って、
長谷川が浴室に入ってきた。
温かい腕に守られるように包まれていると穏やかで落ち着いた気持ちでいることに茉莉子は気付いた。
初めて異性と同じベッドで朝を迎えて、
彼に対して恐れも不安も嫌悪感も覚えないことにも少なからず驚いた。
モカが既に起きていて、
ベッドに登ろうとしているので、
そっと身体を起こそうとすると、
長谷川が無意識のうちに茉莉子の身体を抱き締めて脚を絡めてきた。
体温を感じながら、
長谷川の顔をじっと見つめてから、
そっと頬にキスをしてみると、
長谷川は目を開けて、
更に茉莉子を抱き締めながら唇にキスを返した。
「ずっと、こうしていたいな」
「でも、モカちゃんのお散歩の時間なの」
と笑いながら答えると、
ベッドの下で会話を聞いていたかのように、
モカがクンクンと鳴き出した。
「モカちゃんが俺の恋敵なのか」
と言いながら長谷川は半身を起こしながらTシャツを探す。
茉莉子はパジャマを羽織ると、
恥ずかしそうに下着とズボンを手にしてバスルームに向かう。
長谷川もTシャツとスウェットパンツなどを拾って追いかけると、
「まだ、傷が開いてるだろうから、
洗えないだろ。
手伝うよ」と言うので、
茉莉子は顔を赤らめて、
「大丈夫ですから」
と首を振った。
茉莉子より早く、給湯ボタンを押すと、
「お湯が張られるまでコーヒー飲みたいな」
と言うので、
茉莉子はパジャマのズボンを履こうとすると、
「そのままが、可愛い!」
と言って、抱きすくめるので、
余計に恥ずかしくなる。
「お願い!」
「じゃあ、パジャマのズボン許可するから、
後でシャンプーとか、手伝わせてね」と、
全く論理的ではないことを言いながら言いくるめようとするので、
茉莉子は笑ってしまった。
バルミューダのトースターでパンを焼きながら、
ハムエッグとサラダをお皿に盛る。
前日に作っておいたポテトサラダも添えて、
コーヒーを入れた。
手の傷を心配して、
長谷川が皿を運んでくれて、
静かな日曜の朝を過ごした。
食後には、長谷川が皿を片付けてくれていたので、
「お先に」と言ってバスルームに入った。
まさか、入ってこないわよね?
と思っていると、
バスルームの灯りが消える代わりに、
前夜食卓を飾っていたキャンドルを持って、
長谷川が浴室に入ってきた。