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第13章 【友達の彼氏と浮気したらその友達の父親にレイプされました】

学校でも明らかに別れたって感じの態度な二人。
周りも何となく気付いて気を遣わせてる。
見事な悲劇のヒロインだね。
泣き腫らした目してさ。
どれだけヨシキくんを悪者にするの？
見てて反吐が出るんだけど？




保健室でも慰めた。
私もヨシキくんに腹を立てているフリをして。




「やっぱ勘当たっちゃった……好きな人なんて居ないって言ってたけどアレ絶対噓だ、他に目移りしたんだよきっと」




「マキが居るのに許せないね……私本当、浮気する男無理、別れて正解だったんじゃない？もうマキが苦しむ姿見たくないよ」




「うぅ〜サヤカぁ…っ」




「ヨシヨシ、そうだ、今日泊まりに来なよ、とことん付き合うよ？」




「めっちゃ泣いちゃうよ？」




「大丈夫、マキの為なら一晩中時間空けるよ、どんと来い！」




「サヤカ優し過ぎ……ありがとう」




「だから今夜は枯れるくらい泣いて忘れよう？」




「うん……そうする」




これも全て完璧に騙す為の善意だ。
これくらいはしてあげる、全部貰うんだもん。
今以上に傷付けちゃうかも知れないけど私だってずっと我慢してたんだから。




「あ、でも今日パパ帰って来るんだった」




「え、パパ？」




この子、そんなファザコンだったっけ？
パパが帰って来るから何なの？




「うん、単身でずっと北海道に行っててこの連休で久々に帰って来るんだけど……私居なかったら寂しがるかな」




え、面倒くさ。
だったら家に居れば良いじゃん。




「じゃ、私が泊まりに行こうか？」




「え、本当に！？そうしてくれると助かる！サヤカ居たら明るくなるし、パパの前では笑っていられるかも」




「OK、でも久々の家族水入らずに私なんかが入って大丈夫？」




「全然大丈夫、むしろ喜ぶ」




「なら良かった」




マキの母親は見た事がある。
何回か家も行き来してるし顔見知りだけど、そのパパと会うのは今回が初めてだな。
まぁ、単身赴任ばっかだって言ってたよね。
数ヶ月ぶりの再会なら会ってあげなきゃダメか。
こっちはかなり気疲れするってのに更に面倒だよ。
適当にやり過ごそ。