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水曜日の恋人
第2章 初めての…
翌日、10時前に階下に降りると、
既にロビー前に酒井さんが待っていた。

5分前集合を旨としている私が、
2回連続で負けるとは!と思いながら、

「おはようございます」
と声を掛けた。


休日だと言ってたけど、スーツ姿だった。
私はといえば、
楽チンなワンピースにパーカーを羽織ったカジュアルなスタイルだった。
辛うじてブラックコーディネイトだから、
スーツ姿の隣でも、ギリギリOKな感じかな?


「こちらへ」とパーキングに行くと、
流石、社長ということで、
お決まりのベンツだった。
しかも、明らかにグレードが高いクラスのヤツ。

後ろのドアを開けてくれて、乗り込んだ。


内見先は二駅分向こう側だったが、15分ほどで到着した。

本当に素敵な物件だった。
酒井さんは、昨日の夜とは違って、淡々と設備や家賃のこと、諸々を説明してくれる。


ふーん。
昨日は酔っ払ってただけだったのかと、
少し拍子抜けした。


「もう一件、内見しますか?」
と訊かれて、

「うーん。やっぱりここ、素敵ですね。
家賃がネックですけどね」と言うと、

「では、そのご相談をしましょうか?」と、ニヤリと笑った。


車に戻ると、
また、後ろ座席に座らされた。

そして、20分ほど走った辺りで、
「ちょっと身体を倒していて貰えますか?」と言われて、

「えっ?」と思いながらも、
言われた通りにしてたら、
周りが一瞬暗くなった気がした。


「もう、良いですよ」と言われて身体を起こして、
周りをみた。

うん。
何となくここがどこか判った。


「どうしてこんな所に?」と訊くと、

「ヒトが居ない処で、ゆっくり話がしたいからです」と、
酒井さんは澄ました顔で言うと、
助手席に置いたボストンバッグを手に車から降りた。


後部座席のドアを開けると、

「ついてきますか?
ここに残りますか?」と言った。


「その選択肢、おかしくないですか?」と言いながら、
思わず車から出ると、
酒井さんは私の手を引いて、
さっさと建物に入り、
部屋の選択ボタンを押し、
鍵を受け取ると狭いエレベーターに私ごと乗り込んだ。


何やってるんだろう?私ってば。
そう思いながらも、
すぐにエレベーターは止まり、
二人、廊下に出て、ランプが点滅している部屋に入った。



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