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水曜日の恋人
第13章 繋がる生命
「あっ…んっんっ…そこっ。
気持ち良い。
もっとして?
あぁぁ…イッちゃう」
私は端ないほど大きな声を上げながら、
酒井さんにしがみついてしまう。
1階の窓の外から、
そっとその様子を観ている目にも気付いていた。
蒼くんね?
きっと、その後、
温室に駆け込んで自分を慰めたりするんでしょう?
それに、写真のマダムが観ているような気がする。
そして、茉莉香も小さいながら、濃厚な愛情溢れる空気を肌で感じているのかもしれない。
それでも良いと思っていた。
これからも深く愛し合いたい。
マダムが酒井さんを深く愛していたように。
例え、勃たなくなって出来なくなる日が来たとしても、
いつまでも手を繋いで、キスをして、
お互いを出来る限り「色々なコトをして」満足させられるようなことをしたい。
もしかしたら、
また、誰かに観られながらしたり、
誰かとしている処を酒井さんに観られたり?
ううん。
そんなことは…。
でも…。
どうなるかなんて、判らない。
いつか、娘の茉莉香が大人になって、
心から愛する人に出会えた時に、
お互いに心も身体も満ち足りた気持ちで愛し合えるようなレディに育てたい。
マダムが私にしてくれたようなことは出来ないかもしれないけど、
そうやって、この屋敷とマダムとしての嗜みや生き方を、
少しずつ手渡して行けるように、
私自身も成長していきたいと思った。
この屋敷には、
そんな愛情が込められた不思議な力があった。
だからこそ、
私と酒井さんは、
これからも水曜日の恋人のように、
いつまでも新鮮な気持ちで愛し合っていけることだろう。
愛に必要なスパイスは、
まだまだそこに溢れていることも、
私は知っていた。
そして、
「もっとして?」と、
濡れた唇で強請りながら、
自分から脚を開いてしまうに違いなかった。
いつまでも…
どこででも…
ご主人様の言われるままに…
全てのことに対して…
私に許されている返事は、
「承知しました」
この一言だけ。
私は永遠に、
ご主人様にとっての「水曜日の恋人」であり続けたい。
キラリと光る薬指のリングに、
そう願った。
(完)
気持ち良い。
もっとして?
あぁぁ…イッちゃう」
私は端ないほど大きな声を上げながら、
酒井さんにしがみついてしまう。
1階の窓の外から、
そっとその様子を観ている目にも気付いていた。
蒼くんね?
きっと、その後、
温室に駆け込んで自分を慰めたりするんでしょう?
それに、写真のマダムが観ているような気がする。
そして、茉莉香も小さいながら、濃厚な愛情溢れる空気を肌で感じているのかもしれない。
それでも良いと思っていた。
これからも深く愛し合いたい。
マダムが酒井さんを深く愛していたように。
例え、勃たなくなって出来なくなる日が来たとしても、
いつまでも手を繋いで、キスをして、
お互いを出来る限り「色々なコトをして」満足させられるようなことをしたい。
もしかしたら、
また、誰かに観られながらしたり、
誰かとしている処を酒井さんに観られたり?
ううん。
そんなことは…。
でも…。
どうなるかなんて、判らない。
いつか、娘の茉莉香が大人になって、
心から愛する人に出会えた時に、
お互いに心も身体も満ち足りた気持ちで愛し合えるようなレディに育てたい。
マダムが私にしてくれたようなことは出来ないかもしれないけど、
そうやって、この屋敷とマダムとしての嗜みや生き方を、
少しずつ手渡して行けるように、
私自身も成長していきたいと思った。
この屋敷には、
そんな愛情が込められた不思議な力があった。
だからこそ、
私と酒井さんは、
これからも水曜日の恋人のように、
いつまでも新鮮な気持ちで愛し合っていけることだろう。
愛に必要なスパイスは、
まだまだそこに溢れていることも、
私は知っていた。
そして、
「もっとして?」と、
濡れた唇で強請りながら、
自分から脚を開いてしまうに違いなかった。
いつまでも…
どこででも…
ご主人様の言われるままに…
全てのことに対して…
私に許されている返事は、
「承知しました」
この一言だけ。
私は永遠に、
ご主人様にとっての「水曜日の恋人」であり続けたい。
キラリと光る薬指のリングに、
そう願った。
(完)

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