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水曜日の恋人
第5章 縛られて…
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2週間後の月曜日の夜に、酒井さんから電話があった。
水曜日は、前の晩から下着をつけず、
下着や服の跡がつかないように、
ゆったりしたワンピースを着て来なさいと言われた。
少し伸びてきたチクチクすると言ったら、
その時綺麗に剃ってあげると言われて、
濡れてしまったけど、
「自分でしたらダメだよ」と釘を刺された。
車では目隠しだけされた。
しかもアイマスクじゃなくて、
しなやかな黒いシルクのような長い紐で。
その後は、大人しく座ってなさいと言われただけで、
酒井さんもとても静かで何も話してくれない。
何かあったのかな?と思ったけど、
特に何も訊かなかった。
いつものように、ホテルにつくと、
ドアを開けてくれて、
目隠ししたまま手を引かれて進んだ。
見えないからゆっくり。
エレベーターに入った時、
私たち以外の気配がしたような気がした。
従業員さんかな?
普通、遠慮するよね?
そう思いながら、目的のフロアについて、
また、手を引かれながらゆっくり進んだ。
ドアが開いて、中に入ると、
ソファーに座らされた。
酒井さんは、黙々と色々なものをセッティングしているようだけど…
やっぱり、他の人の気配がする!
ボッ…と、オイルライターのような音とオイルの匂いがして、
煙草の香りが漂ってきた。
酒井さんは、私の前で煙草を吸ったことはない。
服や指先も、煙草の匂いがしたことはなかった。
「酒井さん?
誰か知らない人が居るの?」
私は少しパニックになって、
立ち上がって目隠しを取ろうとすると、
「なんだ。
奴隷なのにその口の聞き方は」と、
低くて冷たい声がした。
「申し訳ありません。
まだ躾が出来てなくて…。
でも、この子は奴隷ではなくて、恋人なんです」
と、酒井さんの声がした。
そして、
「香織、静かに座っていなさい。
僕の顔を潰すつもりかな?」と酒井さんが言う。
私は…
「申し訳ございません。ご主人様」
と言って、
冷たい床に正座した。
しゅるしゅると、縄を捌くような音がする。
私…縛られるの?
誰に?
誰が居るの?
不安で押し潰されそうな気持ちになって、
涙が出てきた。
「立ち上がって服を脱ぎなさい」
と、酒井さんが言った。
私は立ち上がり、
「承知しました。ご主人様」と答えて、
ワンピースを脱いだ。
水曜日は、前の晩から下着をつけず、
下着や服の跡がつかないように、
ゆったりしたワンピースを着て来なさいと言われた。
少し伸びてきたチクチクすると言ったら、
その時綺麗に剃ってあげると言われて、
濡れてしまったけど、
「自分でしたらダメだよ」と釘を刺された。
車では目隠しだけされた。
しかもアイマスクじゃなくて、
しなやかな黒いシルクのような長い紐で。
その後は、大人しく座ってなさいと言われただけで、
酒井さんもとても静かで何も話してくれない。
何かあったのかな?と思ったけど、
特に何も訊かなかった。
いつものように、ホテルにつくと、
ドアを開けてくれて、
目隠ししたまま手を引かれて進んだ。
見えないからゆっくり。
エレベーターに入った時、
私たち以外の気配がしたような気がした。
従業員さんかな?
普通、遠慮するよね?
そう思いながら、目的のフロアについて、
また、手を引かれながらゆっくり進んだ。
ドアが開いて、中に入ると、
ソファーに座らされた。
酒井さんは、黙々と色々なものをセッティングしているようだけど…
やっぱり、他の人の気配がする!
ボッ…と、オイルライターのような音とオイルの匂いがして、
煙草の香りが漂ってきた。
酒井さんは、私の前で煙草を吸ったことはない。
服や指先も、煙草の匂いがしたことはなかった。
「酒井さん?
誰か知らない人が居るの?」
私は少しパニックになって、
立ち上がって目隠しを取ろうとすると、
「なんだ。
奴隷なのにその口の聞き方は」と、
低くて冷たい声がした。
「申し訳ありません。
まだ躾が出来てなくて…。
でも、この子は奴隷ではなくて、恋人なんです」
と、酒井さんの声がした。
そして、
「香織、静かに座っていなさい。
僕の顔を潰すつもりかな?」と酒井さんが言う。
私は…
「申し訳ございません。ご主人様」
と言って、
冷たい床に正座した。
しゅるしゅると、縄を捌くような音がする。
私…縛られるの?
誰に?
誰が居るの?
不安で押し潰されそうな気持ちになって、
涙が出てきた。
「立ち上がって服を脱ぎなさい」
と、酒井さんが言った。
私は立ち上がり、
「承知しました。ご主人様」と答えて、
ワンピースを脱いだ。
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