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水曜日の恋人
第8章 自分でする
仕事の方は、忙しくて順調だった。


ブライダルの方は、
会場装花だけではなく、
ブーケも任せられるようになり、
それ以外も、アレンジメントや花束など、
私を指名してくださるお客様も増えた。


特に毎週、玄関とリビングやダイニングのお花を生け込みに行くようになったお宅は、
インテリアも素敵で、
そのマダムもとてもエレガントなので、
毎回伺うのが楽しみだった。


偶然にも酒井さんという苗字のお宅だったが、
細っそりとしたマダムは白髪で結構ご高齢に見えた。


生け込みが終わると、
「お紅茶でもいかが?」と声を掛けてくださり、
優雅なアフタヌーンティーをご一緒することが多かった。


お手伝いさんが給仕を手伝いながら、
3段重ねのお皿に美しく盛られた小さなお菓子やサンドイッチを摘みながら、
爽やかな香りのダージリンをいただき、
お花の話や、
マダムが昔住んでいたというイギリスの話を伺ったりするのが楽しみだった。


体調がお悪い日もあるようで、
そんな時は小さいバスケットにお菓子やサンドイッチと茶葉を入れて持たされた。

翌週にそのバスケットを戻す時は、
空のままでは…と思い、
クッキーやパイを焼いてそれに入れてお返しすると、
とても喜んで褒めてくださるのもとても嬉しかった。


でも、このところ、毎週、
体調が悪いということで、直接お会い出来なくなっていた。


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