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水曜日の恋人
第11章 マダムの遺言
翌日、アトリエに行くと、
市場から仕入れた花材の水揚げを終えて、
蒼くんが神妙な面持ちで待っていた。


「あの…一昨日はスミマセンでした。
どうかしてました。
なんか、香織さんが物凄く色っぽく見えちゃって、
我慢出来なくて…」


「…」


「クビ…ですよね?」


蒼くんに微笑んでみせると、
手首を掴んでグイッと私の方に引き寄せると、
「もうあんなこと、しないでね?
するなら合意の上で、しないとね?」と耳元で言うと、

「アレンジのレッスン用に、
お花を分けておいてくれる?」と、
蒼くんをそっと押しやって花材のリストを渡した。


蒼くんは、少し顔を赤らめて頭を下げると、
いつものように仕事を始めた。


私は本宅の花の手入れをしてくるからと言って、
ハサミとフローリストナイフ、新聞紙とミニバケツを手に、玄関に向かった。


チャイムを鳴らすと、お手伝いさんが出た。
少しホッとした気持ちで、玄関からお花の手入れを始めて行った。


リビングに入ると、
マダムが美しいゴブラン織のソファに座っていた。


「おはようございます」と挨拶をすると、

「終わったらお茶、しましょうね?」と言われた。


私は頷きながらも、
少し緊張してしまった。


リビング、ダイニング、ティールーム、
そしてマダムの私室の花の手入れをして、
ゴミを片付け、バケツの水を空けてから、
手を洗ってエプロンを外した。


「ティールームでお待ちですよ」とお手伝いさんに言われて、
そちらに向かった。
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