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水曜日の恋人
第11章 マダムの遺言
「酒井から、聞いたそうね?」と言いながら、
優雅にポットから紅茶を注いで勧める。
ダージリンの高い香りが漂う。
「ごめんなさいね。
内緒にしていた訳ではなかったのよ?
苗字で気づくかしらと思っていたの」と、クスクス笑う顔は、
あどけない少女のようだ。
「一昨日はね、わたくし、悪戯をしてしまったの。
温室でね、イランイランのアロマを焚いていたのよ?
それと…蒼さんにね、ちょっとした媚薬の入ったお茶をお勧めしておいたの。
だから、蒼さん…欲望に抗えなかったと思うわ」
「えっ?」
「香織さんも、そんなに嫌ではなかったでしょ?
若い男の子に欲情されて求められるのは、
気持ち良いじゃない?」
「でも…」
「酒井のことが気になった?」
私が頷くと、
マダムは言った。
「自分が相手の望むことが出来なくなったら…
他の人に代わりにして貰うしかないじゃない?
それで、快感を得て貰えるなら幸せよ?
酒井もいつまでも貴女を満足させることが出来る訳ではないわ。
貴女はこれから益々、女性として開花するけど、
酒井は枯れていくのよ?
だったら、貴女を悦ばせる為に、
出来ることをしないとね?」
マダムは身体が弱くて、
酒井さんと性生活が出来なかった…と酒井さんから聞いたいた。
だから、私と酒井さんとのことを良しとしているとも。
でもそれって?
「酒井もね、男盛りだったから、遊んでいたのよ?
それも、どうでも良い商売女とか、
財産目当ての女ばかり。
わたくし、そんな女との間に子供でも出来たら許せないと思って、
手術させたのよ」
一口、紅茶を飲むと続けた。
「そしたらね、酒井ったら、EDになっちゃったのよ。
繊細よね?
勃たなくなったのよ。
まあ、それも仕方ないかしらと思っていたら、
香織さん…貴女と出会って、
凄く久し振りに昂まった気持ちになったと言うの」
…あの日のことだ。
「また、それを、
子供みたいに嬉しそうな顔でわたくしに報告するのよ?
だったら、お付き合いすると良いじゃないって言ったの。
わたくしが酒井にしてあげられないような、
快楽の極みというか、
色々なことを2人で試してみたらって。
その代わり、わたくしにも見せてねって」
優雅にポットから紅茶を注いで勧める。
ダージリンの高い香りが漂う。
「ごめんなさいね。
内緒にしていた訳ではなかったのよ?
苗字で気づくかしらと思っていたの」と、クスクス笑う顔は、
あどけない少女のようだ。
「一昨日はね、わたくし、悪戯をしてしまったの。
温室でね、イランイランのアロマを焚いていたのよ?
それと…蒼さんにね、ちょっとした媚薬の入ったお茶をお勧めしておいたの。
だから、蒼さん…欲望に抗えなかったと思うわ」
「えっ?」
「香織さんも、そんなに嫌ではなかったでしょ?
若い男の子に欲情されて求められるのは、
気持ち良いじゃない?」
「でも…」
「酒井のことが気になった?」
私が頷くと、
マダムは言った。
「自分が相手の望むことが出来なくなったら…
他の人に代わりにして貰うしかないじゃない?
それで、快感を得て貰えるなら幸せよ?
酒井もいつまでも貴女を満足させることが出来る訳ではないわ。
貴女はこれから益々、女性として開花するけど、
酒井は枯れていくのよ?
だったら、貴女を悦ばせる為に、
出来ることをしないとね?」
マダムは身体が弱くて、
酒井さんと性生活が出来なかった…と酒井さんから聞いたいた。
だから、私と酒井さんとのことを良しとしているとも。
でもそれって?
「酒井もね、男盛りだったから、遊んでいたのよ?
それも、どうでも良い商売女とか、
財産目当ての女ばかり。
わたくし、そんな女との間に子供でも出来たら許せないと思って、
手術させたのよ」
一口、紅茶を飲むと続けた。
「そしたらね、酒井ったら、EDになっちゃったのよ。
繊細よね?
勃たなくなったのよ。
まあ、それも仕方ないかしらと思っていたら、
香織さん…貴女と出会って、
凄く久し振りに昂まった気持ちになったと言うの」
…あの日のことだ。
「また、それを、
子供みたいに嬉しそうな顔でわたくしに報告するのよ?
だったら、お付き合いすると良いじゃないって言ったの。
わたくしが酒井にしてあげられないような、
快楽の極みというか、
色々なことを2人で試してみたらって。
その代わり、わたくしにも見せてねって」

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