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先輩!彼氏にしてください!
第8章 危険人物




∝─── ほのかside ───∝





「ほのか先輩!!!!」



突然に生徒会室に大声が鳴り響いて、私は新(あらた)先輩と話しているのを中断して、振り返った。



突然そんな訳のわからないことをしだすのはもちろん谷川くんな訳で、今更驚きもしないけど……




「………なに? そんな大声出さなくても聞こえるよ」



私の答えに、谷川くんはぷるぷる震えている。


周りのみんなだって、びっくりして谷川くんのことをじっと見つめている。


なのに、谷川くんが一向に話出さないので、私は「はぁ」とため息を吐いた。


谷川くんのことだ。


どうせ新先輩と私が話してるのが気に食わなくて、妨害したかったんだろう。


さっき釘を刺したっていうのに…本当にいうことを聞かないんだから。



「あのさぁ…せっかく新先輩来てくれてるんだから、そういう訳の分かんないことするの────」


「───── 好きです。本当に…ほのか先輩のことが大好きで仕方ありません!」


「っ……!? 突然何…っ…?」


「毎秒…ほのか先輩のこと考えてます。それくらい大好きです!!」


「わ、分かったから…っ…てか、知ってるし…てかてか、急に何!?」


「本当に伝わっているのか、不安になったので…。僕は、ほのか先輩のことが好きです」



本当に訳の分からないタイミングで、好き好き連呼し始めた谷川くんは、止まることを知らず、私に近付くと、私の手を両手で握ってその綺麗な瞳でじっと見つめてきた。





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