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先輩!彼氏にしてください!
第3章 スーパー新会員



「……なんで…ですか……」



頬を押さえながら、涙目で私のことを見つめてきた谷川くんの姿に、不覚にも胸を高鳴らせてしまった。


いや、私、頭おかしくなった?


さっきまで無理やり襲い掛かろうとしてきた変態相手にかわいいとか思うのは、絶対におかしい。



「なんでですかじゃない! いきなり発情すんなって言ってんでしょ! あんたのしようとしたことは、立派な犯罪だからね!?」


「でも……」


「でも…!?!? 言い訳のしようがないでしょ!」



怒鳴りすぎてまた頭が痛い。


いつになったら……


私に平穏な時間が訪れるのだろうか────



「この前、僕だけが気持ちよくなっちゃったこと…ほのか先輩が怒ってたので…だから、今度こそほのか先輩のことを気持ちよくさせるぞって……」



「はい………????」




捏造が凄すぎて、私の記憶がおかしいのかと疑いたくなる。



確かあの日…私は…─────




──────────── 何勝手に一人で発情して…っ……勝手に一人で…っ




え、もしかして…あの言葉を勘違いした??




「谷川くんって頭いいんだよね……」


「………………」


「呆れた……」



私の呟きに、「えっ…」と谷川くんは慌てた様子を見せる。



「そういう意味で言ったんじゃないんだけど」



怒ったのは、『一人で』発情したってところじゃない。


一人だろうがなんだろうが、勝手に発情して、突っ走ってきたことに対してだ。



そんなこと普通言わなくても分かるでしょ……

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