この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
先輩!彼氏にしてください!
第7章 天才の苦悩




早坂先生も言っていたけど、あの絵を世に出さないのはやっぱりもったいない。


谷川くんに才能があることは明らかな事。


それはもう才能がある人の使命だ。


それなりに理由があるならまだしも、『私を晒したくない』なんて、そんな理由でコンクールに出さないなんて、なんか私のせいみたいで気分悪いし。




「コンクールで受賞とかしたら、かっこいいなぁって思ってたのに」



まるで幼稚園生に嫌いな食べ物を食べさせるかのような、そんな分かりやすい揺さぶり。



でも……




「えっ……んんん…っ」



何故か谷川くんには効くんだよな……



「あの絵ならきっと何かしらの賞取れるのに……でも出さないなら関係ないね」


「………………」


「……じゃあ、話終わったから、帰───」


「──── ちょっ…ちょっと待ってくださいっ…!」




谷川くんの体をすり抜けて、部屋を出ようとしたら、谷川くんが最後で大きく声を上げたので、『かかったな』と思いながらも無表情で谷川くんに向き直った。



「なに……?」



ぷるぷると震えながら、拳を握って俯いている谷川くんをじっと見つめる。



そしてしばらくした後、谷川くんは、はぁ…とため息を吐いて脱力すると私に近付いた。



「ほのか先輩はっ……本当にずるいです」


「なにが…?」


「そうやって言えば、僕が意見を変えると思って……っ…」



/195ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ