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イケメンの向こう側♡
第9章 MEGANE


野瀬side

富士さんは1年ちょい前にうちの会社に来た・・・。

綺麗な若い女の子。

私はこの会社に勤めだし何年たっただろうか。


久しぶりに社内の人と話す・・・そんな感じだった。

エレベーターで屋上まで行くと富士さんは勢いよくエレベーターを降り・・・。

「わぁーーー・・・今日は天気が良くって気持ちいいですね(笑)」

そう言って手を広げ私の方を見て言った。


(笑)

最初は名字からして社長のお嬢様じゃって思ったけど違うらしい・・・。

彼女は私によく声をかけてくれる。

「野瀬ちゃんここに座りましょう!!!」

一番景色がいい場所にあるベンチの前に立ち私の方を見てそう言った。

その場所は私も大好きな場所、天気がいいと遠くに富士山が見えて・・スカイツリーも東京タワーも見えるの。

・・・・・・。

富士さんの隣に腰を掛けお弁当を膝の上に置いた。

「ねーねー、野瀬ちゃんはいつもお弁当自分で作ってるの???」

そう言ったの(笑)

「はい(笑)作ってくれる方はいませんし買って食べてもいいんですが貧乏性なんですかね・・・。勿体なくて・・・・」

そう言うと

「へぇー・・私いつもコンビニでいっぱい買っちゃう!!ちょっと考えないとだめだなー・・・」

(笑)

富士さんは・・・。

とっても可愛らしい子だった。

今時っぽいけど私みたいな女を気遣ってくれて・・・いつも笑いかけてくれて・・・。

可愛らしい子(笑)



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