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第10章 えっ？素人童貞？

俊也と桜さんと三人で向かったのは銀座の名店【姿】

店の個室に案内をされ色々話をした。

桜さんの顔はマスクを外すと大きなはっきりとした傷。


これは・・・・。

と、一瞬息をのんだ。

「これ・・・少しは薄くなるかな？？？」

俊也が心配そうに言った。

桜さんも少し心配そうな顔でこちらを伺ってくるのが凄く伝わってくる。

・・・・・・。

「一応院長に直でお願いしてるから(笑)できる限り薄くできるよう努力してもらう・・・きっと大丈夫だ・・・・・」

医療も大分進み・・・淳の奥さんでもある凜さんも傷は結構ひどかったが・・・。

かなり綺麗になって今はもう分らない。

「ありがとうございます・・・・」

桜さんは俺に頭を下げて言った。

・・・・・・(笑)

あの事件からきっとずっと苦しんでこられただろう・・・。

家族全員をあんな形で亡くしお一人になってしまい・・・でも大丈夫だ。

「貴方には俊也と幸せになって頂きたい・・・(笑)その権利がある・・・そしてこれから俊也と一緒に沢山頑張って頂きたい・・・(笑)だから一緒に頑張りましょう・・・・」

俊也も桜さんの手を握って・・・・。

俺の顔を見た。

「ありがとう(笑)・・・祐司」


(笑)

こうやって仲間がどんどん幸せになっていくのを見るのは・・・・。

良い。