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イケメンの向こう側♡
第12章 意識する時
夏帆と私は1卵生の双子だ。
小さい頃はやることも考えることも一緒だった。
なのに変わってきたのはいつからだろう。
学校のカバンを右肩にかけ学校の門を出ると・・・。
「夏帆----っ!!!今日イノコリって言ってなかったっけ???」
後ろからそんな声がして私は足を止めた。
なんで??
髪型少し違うでしょ???
振り返って、
違うよ(笑)私は夏帆じゃなくってーーー・・・・って言いたい。
するとその声の持ち主は私の横に来て、
「やっだぁー(笑)姉貴の方じゃんッ!!紛らわしいっ(笑)」
そう言って私に何かを言う隙も与えず他の子と一緒に笑って私を追い抜き行ってしまった。
姉貴の方???
名前があるんだけど?
門を出たその場所でぼーっと立ち尽くす私。
私の名前は
沙帆。
姉貴の方じゃない。