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第14章 花火

夏帆side

お母さんと一緒に奥の和室に行き大きな姿見の前で浴衣を着せてもらう・・・。

久しぶりに通す浴衣の袖。

「夏帆彼氏できたの？？？」

お母さんは笑って言った。

彼氏？？？(笑)

倫太郎がッ？？？？

んなわけない(笑)

「彼氏とかじゃないけどー・・・仲良い友達ッ」

私がそう言うとお母さんはびっくりした顔をして・・・・。

「あらっ！！そうなの？？んじゃぁ沙帆も連れて行ったら？？？」

んー・・・・。

「いや、全然良いんだけどね・・・なんかお姉ちゃん最近私を避けてる感じするじゃん？？・・・気のせいかもしれないけどー・・・学校でもほとんど接しないんだよね・・・」

昔は仲良かったんだけどな。

お母さんは少し寂しそうな顔をして・・・・。

「そうねぇ・・・いつからかしらね・・・あんなふさぎ込みだしたの・・・。」


いつからなんだろう。

中学？？・・・・・。

最初の内はー・・結構お友達が多かったイメージだけど、気づいたらいつも一人で私が声をかけても全くの無視。

最初は何かに怒ってるのかな？？？って思って・・・・。

話したけど、『なんでもない』の一点張りだった。