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第25章 家族

沙帆・・・・？？？？

「俺は沙帆が毎日ここに居てくれたらー・・・嬉しいな～(笑)」

沙帆があまりにも寂しそうにそう言ったから・・・。

俺はいつでも来ていい・・・そういう沙帆の逃げ道を作っておきたかった。

沙帆は少し顔を上げ俺の顔を見た。

「・・・母も父も優しいけど・・・夏帆中心の家だから・・・たまに辛くなるの・・・・」

そう言った。

・・・・・・・。

「悪気がないのは分かってる・・・でもね・・・夏帆が何を言っても何をしても・・・我慢してねって言われてきて・・・別にそういうのもう慣れたし大丈夫なんだけど・・・」

・・・・・・。

「我慢できない時もあったりするんだ(笑)」

・・・・・・・。

ギュッと沙帆を強く抱きしめ・・・・・。

「夏休み中だけでもここに来たら？？？・・・２学期からも全然いてもいいし・・・・」

未成年だし・・・きっと反対される。

そんなの分かってる。

沙帆は俺の方を向いて俺の背中に手をまわした・・・・。

「家出・・・しちゃおっかな(笑)」

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