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イケメンの向こう側♡
第3章 新たな事業・・・。
桜side
「ではご自宅は一部を除いてすべて解体でよろしいですか???」
私は・・・。
久しぶりに自分の実家に来ていた。
あの惨劇があったあの自宅。
家の中を眺め・・・。家族で笑った広いリビング・・・・。
「はい・・・お願いします。」
この家には歴史がある。
でもあんな事件があったこの家を残せば・・・近所の方々も嫌がるだろう。
「ではあの別棟だけ残し後は解体させていただきます。」
別棟・・・。
小さな蔵のような建物。
あそこには沢山思い出が残ってるの。
せめてあそこだけは・・・そう思い・・・・。
「はい・・・・。」
あの事件後犯人である中溝さんは直ぐに犯行を認め弁護士は入らないと言って全て自供したという。
彼女は今塀の中。
何も抵抗もしない・・・全てすんなり自供し、何の感情もない話し方だったという。
私はあの日両頬をナイフで裂かれた。
直ぐに那覇の病院で処置してもらい今はもう痛くはない・・・けど傷が大きく残って・・・。
俊也が東京にある俊也が働いていたOHが管理している病院に美容外科も入っているからそこに行こうと言ってくれたの。
でも・・・この傷は私への報いだとも思ってるし、このままでも・・・って思ったけど
結果大きなマスクで顔を隠し鏡を見るとため息が出てまたあの時を思い出すの。