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第36章 大晦日の贈り物

東京


・・・・・・。

私は・・・。

家からは出れない。

現実を知りたくない。


何日か前、夜中にお腹がすいて1階に降りたの。

そしたらお母さんとお父さんが沙帆の話をしてた。

私がこんなに辛いのに・・・。

沙帆は今堂本君と一緒に暮らしてるって・・・・。

何で・・・お母さん・・・沙帆は悦子おばさんの所に行くって言ってたじゃない。

そして・・また堂本君と倫太郎と年末から沖縄。


皆グルだった。

私を騙した。

倫太郎・・倫太郎迄私を騙した。

お父さんもお母さんも楽しそうに2人の話をして・・・バカじゃない・・・。

あの2人は好き同士でもなんでもなくって、私が本当は一緒に住んだり沖縄に行ったり・・・・。

していたはずなのにッ・・・・。


ムカつく・・・。

ムカつく・・・。

いつも私が大事にしていたもの・・・。

結局いつも、

沙帆が


持っていくよね。