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第41章 初めて泣いた日

沙帆side

えーーーっと・・・。

ここをー・・・。

右でしょ？？？

あれ？？？

なんか向きが違う？？？(笑)

携帯を上下逆にしてみたり・・・・。

私ってこんなに方向音痴だったっけ？？？？？


アッ・・・もしかしてあれかなっ？！(笑)

少し先の向かい側に見える可愛い看板。

そうだーーーっあれじゃん！！！

私ッ、方向間違えてなかった～ッ(笑)


看板に向かって歩き・・携帯を出して時間を確認すると・・・。

まだ早いかな～・・18時半だっけ？？上がるの・・・18時だっけ？？？(笑)

早くいってお茶してればいいかな～・・・・。

不思議と・・・。

久々に・・普通に夏帆に会えるって・・・ちょっと楽しみに感じた。

ちょっと前まですごく怖かったけど・・・お母さんの話を聞いたらなんか・・・。

安心したの。

そして・・・。

なんだか素敵な人に出会ったみたいだし・・・・。


携帯を手に持っていると・・・。

プルルッ・・・と携帯が鳴った。

誰だろう・・・・。

携帯を見ると・・・。

あ・・・(笑)

「もしもし？？？(笑)」

電話に出ると・・・・。

『あーーー(笑)沙帆？？？今日夏帆に会うんだっけ？？』

って・・・。

電話の向こうの相手は・・・静ちゃん。