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第41章 初めて泣いた日

沙帆side

・・・・・・・。

夏帆のお店の前で・・・・。

男の人に話しかけられ・・・・。

・・・・・・。

そのまま車に引きずり込まれた。

何？

これは・・もしや・・・。

夏帆・・・。

イヤ、さっき夏帆も手を振ってくれて・・・私を見て驚いた顔をして店から追いかけてくるのを見た・・・。

だから・・夏帆は関係ない・・・。

ジッと・・・運転する人と私の隣に座る男を見た。

運転する人・・・なんか見たことあるような・・・・。

この・・私の隣に座る人も・・・。

誰だっけ誰だっけ・・・・。

「あっれーー？？君沙帆ちゃんだよね？？？」

運転する人は振り返ってきて言った。

・・・・・・・。

「そうです・・・私用事があるからもう降ろしてもらってもいいですか？？？」

そう言うと・・・私の隣に入る男とミラー越しに目を合わせ・・・。

「あー・・・・・俺等夏帆ちゃんに用があったんだよねぇー・・・(笑)君に手を出すとあのこの前の人出てきちゃうでしょ？？？」

・・・・あっ！！！

この前圭太さんにお金持ってかれた人だッ！！！

「ん・・それは分かりませんが・・・夏帆にももう近づかないでほしいんです・・・」

そう言うと・・・。

運転手の男は振り返って・・・・。

「そうはいかないんだよねー・・・(笑)」

・・・・・・。