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イケメンの向こう側♡
第6章 桜
「桜ちゃん・・・本当にいいのかい???」
私の目の前に出された多くの書類。
弁護士さんと星野一族が集まるお父さんの会社の大きな会議室。
私は皆さんの顔が見える・・・言わばお誕生日席に座ってる。
「私にはあの・・・実家の土地さえ残れば(笑)・・・後は皆様で会社運営等に使ってほしいんです。」
父が残した財産。
大きすぎて私には全く管理できなさそう。
父は4人兄弟の長男、3人の叔父様たちは父と一緒にいくつもの会社を経営・・・。
父の跡を継ぎ・・私がまたそのいくつもの会社を経営することは難しい。
でも・・・・。
「では・・この兄さんが最初に立ち上げた星野商事だけ・・・君が???(笑)」
二番目の叔父様がそう言って笑った。
すると・・・。
「ここはあの事件以来一番打撃を受けて今厳しい会社だぞ??だったらこっちの・・・・」
3番目の叔父さんはそう言って違う資料を見せてくる。
「そうだね・・ここは今負債も多く経営が厳しい・・・持ち直すにも多額の投資をして何か新しいことを始めないとな~・・・。そこに兄さんの金を使うしかないか・・・」
一番下の叔父さんがそう言って眉間にしわを寄せた。