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第6章 桜

俊也side

あーー・・・やばい。

遅くなっちゃったな。

大きなビルに入り受付に向かう。

「すいません、星野桜さんとここで待ち合わせをしている小野村俊也です・・・・」

ネクタイをしっかり締めそう言うと・・・・。

受付嬢はにっこり笑って・・・。

「お嬢様からお伺いしております(笑)こちらへ・・・・」

そう言って案内されたのは奥のエレベーター。

するとエレベーター横で立つ６０代・・・半ば位の男がこっちに歩いてきた。

「お待ちしておりました(笑)こちらからは私上野正雄がご案内させていただきます。」

そう言って名刺を差し出してきた。

「小野村俊也と申します・・・宜しくお願いします。」

深く頭を下げると・・・・。

「(笑)・・・桜お嬢様の婚約者様・・・流石ですね・・・凄くイケメンじゃないですか(笑)」

？？？？？？？

顔を上げ上野さんの顔を覗き込むと・・・・。

上野さんはにっこり笑って・・・。

「私はお嬢様が小さい頃から星野家の執事としてお使いしておりました(笑)・・・お嬢様が姿を消した時は私は本当に心配で・・・でもこうやって素敵な男性を連れ戻ってくれて・・・」

・・・・・・・。

「本当に嬉しいです・・・・(笑)」