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咲くのも、散るのも
第1章 予期せぬ再会
萌絵は、拓海の匂いが好きだった。少し近づいただけで鼻の奥をくすぐる甘い香りだ。
萌絵が印刷会社のデザイン部門で働いていたころ、一年遅れで入社し、萌絵の働くオフィスのワンフロア下の営業部に配属されてきたのが拓海だった。
拓海とは、エレベーターに乗り合わせた際に顔を合わせる程度だったが、その鼻腔をくすぐる匂いのせいで、萌絵は拓海に特別な興味を抱いていた。
ほどなくして、社員旅行でグアムへ行った際に開かれたバーベキュー大会で、二人は急接近した。
萌絵はその時、旅の疲れのせいか酔いが回って、先に部屋に戻ることにしたのだが、そのとき拓海と鉢合わせた。
萌絵が印刷会社のデザイン部門で働いていたころ、一年遅れで入社し、萌絵の働くオフィスのワンフロア下の営業部に配属されてきたのが拓海だった。
拓海とは、エレベーターに乗り合わせた際に顔を合わせる程度だったが、その鼻腔をくすぐる匂いのせいで、萌絵は拓海に特別な興味を抱いていた。
ほどなくして、社員旅行でグアムへ行った際に開かれたバーベキュー大会で、二人は急接近した。
萌絵はその時、旅の疲れのせいか酔いが回って、先に部屋に戻ることにしたのだが、そのとき拓海と鉢合わせた。