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咲くのも、散るのも
第1章 予期せぬ再会
「なんか俺、飼い主に呼ばれて喜んで駆け寄る犬みたいだ。しっぽがあったら振り切れるほどブンブンしてるよ」

拓海が言うと、萌絵は笑った。

「やっと笑ってくれた」

拓海の指先が、萌絵の手を捕らえた。すっと絡みついて、萌絵の細い手は拓海の手のひらに包まれた。

「桜が咲くたびに、萌絵が恋しかった。最近は、どこを歩いても桜、桜」

手をつないで歩くのは久しぶりだった。

初めての日のように、ふらりと寄りかかってしまいそうになるのを萌絵は必死で抑える。

それでも、手は放したくなかった。少しの間、そうして歩いていたかった。
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