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咲くのも、散るのも
第3章 花散るとき
部屋に戻ると、携帯が鳴って凛子から写真が届いた。昨日のウエディング風景だった。
どれも装飾のアレンジメントやブーケを中心とした写真だったが、洋子と拓海が寄り添う姿ももちろん映り込んでいた。
お腹の子も問題なかった、というメッセージも添えられていて、萌絵は安堵のため息を漏らした。
「無事に終わってよかった」
萌絵は凛子にそう返信し、テーブルに顔を伏せた。公衆の面前で無我夢中になって派手に転んだ恥ずかしさで、消え入りたい思いだった。